まだまだ大変だと思いますが。
博多駅前の道路陥没、本当に大変そうです。
周辺のビルには避難勧告などが出ていたりしますし、幹線道路ですから周辺インフラへの影響も計り知れません。けが人が出なかったのは不幸中の幸いでしたが、早期の復旧に向け工事が急ピッチで進んでいます。
福岡市交通局の方が謝罪されていましたが、福岡市交通局に謝罪されている方もいるはずです。
今回の工事を施工していたのは大成建設を幹事とするJVでした。
昔聞いた話で真偽のほども確かではないのですが、もともとJV(ジョイントベンチャー)というのはダム工事など大規模な工事を1社で受け、仮に事故などが発生した場合、その想定される損害の大きさなどから一社ではリスクを負いきれない可能性があるため、責任分担することを目的に複数社で共同して施工にあたる仕組みだと聞いたことがあります。
金銭面では工事保険を付保しますので金銭的な損失の多くの部分は補償を受けられるでしょうが、今回の博多のような話では、復旧にもかなり多くのマンパワーを要するので、やはりいくら大手とはいえ1社ではカバーするのは大変だろうと思います。
さて、自分はもともと約24年間ゼネコンに勤め、その多くの期間を営業マンとして過ごしてきましたので、様々な建設工事や建物に関する事故が起きたとき、その原因やその影響について考えさせられる経験を何度かしてきました。
記憶に新しいところでは横浜の杭の施工不良によるマンションの傾きの話や白金、青山などでの高級マンションにおける施工ミスのような話もありました。免震ゴムの強度不足なんていうのもありましたね。
私の関係した仕事でも、姉歯事件の時には、施工中の現場の設計者が別の物件の構造設計に姉歯を使っていて、偽装されていることがわかり、監督義務違反で一級建築士免許を失い、その後の工事は自分の会社の設計部がサポートしながら進める、ということもありました(その物件の構造設計は姉歯ではありませんでしたので工事は無事?竣工しお引き渡ししました)。
姉歯事件のように一部の人の「悪意」がある仕事で回りが大きな影響を受けるのは問題ですが、工事は人のやる仕事。事故はどんなに注意してもゼロにはならないのだと思います。大事なのはその時、どのように対処するか、ということだと思います。
それにしても博多の件、損害賠償とかすごそうだなぁ。
それにしても、復旧工事は早いですね。あの大穴がすでにあらかたふさがり14日には通行できるようになる見込みだそうです。
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