マンションの寿命

マンションの寿命。果たしてどれくらいでしょうか。

マンションと表記する場合、その構造は重量鉄骨造あるいはRC(鉄筋コンクリート)造、SRC(鉄骨鉄筋コンクリート)造が該当します。

税務上の耐用年数はRC造で47年。木造は22年。実際に税務上の扱いがそうなっているということは、「まあ、最低でもそのくらいはもつでしょ」的な考えなんだと思います。

実際には30年余りで建て替えになる物件もあるようですが、1990年代以降に新築された物件が60年くらいを目安とし、2000年以降の物件では100年コンクリートなんていう表現で100年もいけるというものもあるようです。

では実際どうなのか。

これはメンテナンス、すなわち管理と修繕の状況でかなり変わると思います。

コンクリートは完全に止水されるわけではありません。少しずつ水はしみこんでいきます。外壁の補修などが定期的に行われていれば劣化は防げますが、怠っていると早く傷みます。

でも、『いつ壊れてもおかしくないから建替えよう』という状態にならなければ、マンションの建て替え決議はなかなか難しいと思います。買ったのが40歳の時。50年たって建替えようという話が出たときに90歳。あなたなら建て替えに賛成しますか?

50年前に分譲されたマンションを建て替えようとするとき、そこに住んでいる人はだいぶ入れ替わっているでしょう。住んでいるところは同じでも収入や、生活に対する考え方はみんな違うはずです。

ましてや最近では、500戸以上の大規模なマンションも分譲されています。それだけ多くの人達がいっぺんに建て替えを決議することはなかなか難しいと思います。

最近空き家問題が話題に出ることが多いですが、マンションの空き家問題はじわじわ深刻化すると思います。戸建てと違って外から一見して空き家だとはわからない。でも、空室が増えたマンションは管理費の滞納などが発生し、管理が行き届かず、劣化が進む。

マンションの躯体の寿命は100年、200年になるかもしれません。

でも、そのマンションは将来どうなるのか。

少なくとも管理組合がきちんと機能し、住民同士の意思疎通がきちんととれているかどうかというのはマンションを選ぶうえでとても重要な要素だと思います。

築30年のマンションを35年ローンで買ったらどうなるのか。これは、難しい問題です💦


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